一昨日料理をしていた時のことだ。
控えめに言って香ばしい匂い、もとい、焦げ臭い匂いが鼻を突いた。
慌ててコンロに目をやったが、いやいや今はまだ切っている段階で火なんかつけていないじゃないか。
だけど匂いはキッチン中に広がっている。
火事?何事?
匂いの出どころが知りたくて振り返ると、さっきセットして炊飯ボタンを押した炊飯器の画面表示が消えている⋯。
え?まさか?と思って炊飯器に近づくと、焦げ臭い匂いがより一層強まった。
蓋をパカっと開けると炊飯を強制終了させられたお米から熱い湯気が立ちのぼる。
あーこれが匂いの根源か⋯
学生の時から15年ほど使い続けてきた炊飯器が、何の前触れもなく故障した瞬間であった。
今朝まではいつも通り炊けていたのに。
終わりは突然来るものだ。
もう何も映さなくなった炊飯器の画面に哀愁を感じながら、お釜を取り出し中身を鍋に移し替えた。
とにかくこの中途半端に水浸しになったお米をダメにするのだけは避けたい。
鍋炊きご飯なんて久しぶりすぎて上手くできるだろうか、とドキドキしながら鍋に火をつけ蓋を閉めた。
中火で10分くらい、弱火で数分、蒸して10分、どうなの?と思いながら鍋の蓋を開けた。
ふわぁ〜🍚
と最高にアロマな匂いに包まれる。
炊きたてご飯の匂いだ!混ぜて少し食べてみる。
お、美味しい。
15年使い込んだ炊飯器とは雲泥の差のお味だ。
まさかこんな美味しいご飯がうちで食べられるなんて⋯!と興奮した。
それでまんまと鍋炊きご飯の美味しさに味をしめた私は今、五目ご飯、わかめごはん、と続々アレンジを加え、その度ご飯を美味しく食べることがどんどん楽しくなっている。
さらに昨日思わぬ副産物を得た。
それは仕事の帰り道のことだ。
夕方の帰り道はどうしてもお腹が空いてしまい、家に帰れば炊いたご飯があるのは分かっているのに、わたしはついついスーパーで美味しそうなおにぎりを買ってしまうことがあった。
私の悪い癖だ。
だけど昨日は違った。
外で買うおにぎりより美味しいと分かっている鍋炊きご飯が待っていたから。
わたしは帰り道何も買わずに帰ることに成功した。
それでわかったのだけど、ついスーパーでお惣菜を買ってしまう時は自分の作った料理に対して、「美味しい」という自信がないのだ。
「美味しく食べられないかもしれない」と不安に思っているから、作り置いたものがあっても味付けしっかりのお惣菜やおにぎりに手を出すのだ。
昨日の判断がそれを物語っている。
私のパターンが見えた。
ということで、これからは自分の作った料理に100%自信を持っていこうと決意した。
無駄買い防止への第一歩。




