Aoiko Blog

朝は珈琲と音楽さえあればそれでいい

【貯金0円で妊娠が不安な人へ。私が一歩踏み出せた理由と、変わったマインド】

「子供作りたいね」と言いながら、5年の月日が経った私たち夫婦。
その間何をしていたかを聞いてほしい。
 
それまで続けてきた芝居で膨れた借金の返済に追われ、大した手取りもないのに50万円弱の分割の残りを抱えていた。もちろん貯金は0円。
毎月働けば働いただけ、少しの返済と下手くそな家計により、平均より少し高い生活費を払っておしまい。そんな日々が5年続いた。
 
「お金がないから、まだ無理だ」
真面目に未来を案じれば案じるほど、私たちは動けずにいた。
 
それでも、継続は力なり。

返済をコツコツと続けていく内に家計の回し方のコツを得たわたしたちは、昨年ついに完済し、貯金まで出来るようになった。
3カ月で20万円貯まったことで勢いがついた。
 
コロナ禍で出来なかった結婚式の申込みに加え、返済の焦りで流れていた結婚指輪の購入。
先月のたった一日で、この大きな夢を叶えたのである。5年前、計画性のないわたしたちからは考えられない事態だ。
 
そして今月、勢いとは怖いもので妊娠に至る。
 
迎えた本日の妊婦検診で、いよいよあかちゃんの部屋が作られていると確認できた。
その感動たるや、海のように湧いて出てくる涙でマスクの中に水たまりができるほどであった。
 
優しくスッと、ティッシュを差し出してくれる先生。
お礼の言葉を出す空気がなく、ただただティッシュを引き抜くわたし。
夫は目尻が下がりっぱなしだ。
 
だが、ここからが不思議な話である。
 
正直、今日の今日まで、つまり赤ちゃんがいるんだとこの目で確認するまで、この先の未来が不安で仕方がなかった。
すでにやや気持ち悪くて仕事に支障をきたしている。このまま手取りが減っていって、結婚式の支払いも控えていて、赤ちゃんが誕生したころにはまた借金地獄になっているのでは!?とぐるぐる。
 
だけど。
あの白黒写真のたった4ミリの黒い楕円形の塊を見た時から、私の心はもう未来へ動き出した。
 
妊娠してしまえば、出産に向けて人は全力で悩み事の全てを捻じ曲げる力を持っている。
 
冷静に使えるカードを並べてみた。
有給もある、傷病手当もある、育休も産休もある、双方元気な両親がいる。
「じゃあ、これって全然問題なくない?」
としか思えないのである。
 
人は一人じゃない。進んだ先で必ず手を差し伸べてくれる誰かがいる。
それがわたしにとっては、つわりで欠勤したときにサポートしてくださる同僚や上司だったり、全力で応援してくれる祖母だったり、出産する病院を私に代わって探してくれる親だったり、様々だ。
 
空いた時間で資格の勉強や、副業の準備も出来る。
踏み出してみたから、思いもよらない場所に「余裕」があることに気がつけた。
「余裕」は過去の私には計算できない部分だった。
 
だからわたしは5年前の自分に言いたい。
早く一歩目を踏み出して。
未来を守ろうとする優しい心はそのままでいい。
自暴自棄にならず、守りたいという気持ちがあれば、その時の自分がきっと「余裕」をうまく活用するから。
 
あとは大丈夫、と。
 
 
この4ミリの楕円形の塊を見て、そう確信する。